00年1月1日から63年12月31日の挙動

通常プレイでは見れない範囲も含めた1年間の挙動を検証します。

「ある時刻」にする方法

NOëL NOT DiGITAL (以下NOëL)で、ゲーム内の時刻をある時刻にするには3つの方法があります。

基本的に、シャットダウン時にはランダムで 22:00 - 23:59 だけ経過した時間がセーブされます。ブートアップ時には、その時刻で再開します。このため、通常プレイ時に、分単位(秒単位)まで厳密に任意の時刻から起動するのは難しいです。

「ある時刻」のセーブデータで起動する方法

チートが必要です。セーブデータのアドレス2200 〜 2203を編集すれば、1月1日から12月31日の任意の日時にすることが可能です。

セーブデータ上には年を表す部分も存在します。その値域は10進数で 00 〜 63 です。デフォルトは 06年です。通常プレイでは「年」をまたぐことはありません。「年」が RTOS 上に表示されることもありません。

ビジュアルフォンの「年」に関する挙動

ビジュアルフォンは「年」をチェックしていません。00年でも、06年でも、63年でも、月日時さえ合っていれば、通話可能です。年をまたぎ、同じ日になると、全く同じ会話をすることが可能です。例えば、00年09月25日に代歩と会話をした後に、01年09月25日に代歩に電話すると普通に会話が始まり、全く同じ話をします。

ビジュアルメールの「年」に関する挙動

ビジュアルメールは「年」をチェックしていません。いつでも、所持しているビデオを見ることが可能です

ネットワークエージェントの「年」に関する挙動

ネットワークエージェントのプログラムモードは「年」をチェックしています。すなわち、06年09月25日から06年12月25日の範囲のときのみ、検索でデータを見つけることが可能です

ネットワークエージェントのデータモードは「年」をチェックしていません。既読データはいつでも見ることが可能です

コマンドパネルの「年」に関する挙動

過去に遡っているように見せかけて次の年

コマンドパネルのタイムコントロールは「年」をチェックしています。00年01月01日00時00分から06年12月25日23時59分まではタイムコントロールで時刻をジャンプすることは可能です。ただし、各年12月25日のみ特別な挙動なので、「12月25日」に記述します。それ以降には、時間経過でも、タイムコントロールでジャンプすることもできませんが、セーブデータを編集して、06年12月26日00時00分00秒以降で起動することが可能です。この場合はタイムコントロールがロックされてしまい、操作できません。

コマンドパネルのアカウントメーターは「年」をチェックしていません。何年の通話時間であっても月単位で合算されます。例えば、00年09月の通話時間と01年09月の通話時間は合算されます。アカウント残量の増減は、「年」をまたぐ方法により、異なる挙動を示します。改訂版で時間経過で「年」をまたぐと次の年の1月として計算され45分増えます。初回版ではバグのため、時間経過で「年」を普通にまたぐことはできません。詳しくは、「各版での挙動」で解説します。タイムコントロールで「年」をまたぐと次の年の1月として計算されるのではなく同年の11ヶ月前として計算され495分(45分×11ヶ月分)減ります。タイムコントロールは、初回版でも改訂版でも同様の挙動です。シャットダウンで「年」をまたぐと同年の11ヶ月前として計算され1100分(100分×11ヶ月分)減ります。シャットダウンは初回版でも通常版でも同様の挙動です。アカウント残量は2バイトの符号なし整数型で 0 ~ 65535 です。この範囲を超える場合はオーバーフローが起こりループします。

コマンドパネルのサウンドは「年」をチェックしていません。何年何月であっても通常通りの挙動をします。

コマンドパネルのシャットダウンは「年」をチェックしています。各年12月25日のみ、時刻がそのまま保存されます。それ以外の日は22:00 〜 23:59後の時刻がセーブデータに書き込まれます。例えば、 00年12月31日(の2時以降)にシャットダウンすると、01年01月01日になります。

各版での時間経過の挙動

NOëL はバイナリレベルで比較すると、初回版とそれ以降の改訂版に分けられます。

初回版には、時間経過に関する2つのバグがあります。

1つ目は、月末日がスキップされるバグです。例えば、09月29日23時59分の 1分後は 10月01日00時00分になります。通常プレイ可能な 9月, 10月, 11月だけでなく、1月, 2月, 3月, 4月, 5月, 6月, 7月, 8月 と 12月も同様に、時間経過の場合、月末日がスキップされます。

2つ目は、末日が31日の月を時間経過でまたごうとすると、同月の00日になるバグです。通常プレイ可能な10月だけでなく、1月, 3月, 5月, 7月, 8月, 12月も、10月と同様に00日になります。

この31日を時間経過でまたぐ場合のバグの挙動は、ホーム画面、タイムコントロール、アカウントメーターでそれぞれ挙動が異なり煩雑なので、ここではホーム画面を基準として記述します。

具体的には、デフォルトの06年を例とすると

となります。

ただし、00年01月31日だけは特異な値を取り、

となります。

このとき、アカウント残量は「00年01月31日23時59分の1分後は08年03月11日06時28分」は+200分、「06年01月31日23時59分の1分後は05年12月31日00時00分(05年12月31日00時00分相当)」は+1100分、それ以外は-100分されます。いずれも「年」を考慮せず、月の変化量 * 100分で計算されます。

このバグにより初回版では時間経過で「年」を正しくまたぐことができません。

ちなみに、末日が31日ではない2月, 4月, 6月, 9月, 11月は、正しく時間が経過して次の月になります。

改訂版ではこれらのバグは解消されています。

1年間の挙動について

これ以降は、特に言及がない場合には何年でも同様の挙動です。

1月1日

1/1 00:00

1月1日から9月24日の間は、代歩、恵壬、由香に電話をしても、何事もなかったかのように RTOS のホーム画面に戻ります。アカウント残量が0のときの挙動と同様です。

1月1日から9月24日の間は、ネットワークエージェントで検索しても何も見つかりません。

1月1日から7月31日の間は、アカウントメーター画面にアカウントメーターすら表示されません。アカウントメーター画面には次のアカウント加算日しか表示されません。次のアカウント追加日も「月」のフォントが用意されていないため、 NEXT / 1 とだけ表示されます。ただし、内部的に値は持っていて、毎月初に45分(または100分)加算されます。

1月1日から12月24日の間は、シャットダウンして再開すると、通常通り 22:00 - 23:59 だけ時間が経過した状態で始まります。

1月1日から12月25日の間は、タイムコントロールは通常通り利用できます。

1月17日

恵壬の誕生日ですが、特に何も用意されていません。代歩、恵壬、由香に電話しても、何事もなかったかのように RTOS のホーム画面に戻ります。

1/17 に恵壬に電話をかけても…
画面が暗転して…
ホーム画面に戻ります

2月28日

00年や04年等にしても、うるう年扱いにはならず、うるう日(2月29日)は存在しません。

何年に設定しても 2/28 23:59 の 1分後は 3/1 00:00

6月6日

由香の誕生日ですが、特に何も用意されていません。代歩、恵壬、由香に電話しても、何事もなかったかのように RTOS のホーム画面に戻ります。

6/6 に由香に電話をかけても…
画面が暗転して…
ホーム画面に戻ります

7月31日

7月31日までコマンドパネルのアカウントメーター画面にはアカウント残量メーターさえも表示されません。次回のアカウント追加日表示はバグっています(NEXT / 1)。

アカウント残量メーターさえも表示されない

8月1日

8月1日からコマンドパネルのアカウントメーター画面にアカウント残量メーターが出現します。次回のアカウント追加日表示はバグっています。

アカウント残量メーターが表示される

9月1日

9月1日からコマンドパネルのアカウントメーター画面に9月のアカウント消費量メーターが出現します。次回のアカウント追加日表示も正しく表示されるようになります。

9月の消費メーターが表示される

9月24日

この日まで、代歩、恵壬、由香に電話しても、何事もなかったかのように RTOS のホーム画面に戻ります。

ちなみに通話はできませんが、ディスク2が挿入されていると通常通りディスク1を挿入するように指示されます。

ディスク2 を入れた状態で 9/24 に電話すると…
ディスクの交換を求められ…
ディスクを変えても単にホームに戻るだけ

9月25日

代歩を ID を知らない状態でも、9/25 00:00 から 9/25 23:59 のセーブデータをロードすると、自動的に代歩のID フラグは ON になります。 Request From KAHO になります。06年以外でも同様です。

代歩を ID を知らない状態でも、9/24 以前から、タイムコントロールで 9/25 にすると、代歩の ID を知っている状態になります。 Request From KAHO になります。06年以外でも同様です。

代歩を ID を知らない状態で、時間経過で 9/25 になった場合には、代歩の ID を知っている状態にはなりません。 Request From KAHO になりません。06年以外でも同様です。

09/25 00:00 から Request From KAHO が表示される

通常プレイでは、この日の 20:00 からゲームが始まります。

この日から代歩恵壬由香に電話がつながるようになりますが、恵壬、由香は実際に ID を知ることができる日以前に電話しても留守電になるか怒られるだけです。

9月30日

通常では、この日の代歩への通話から、由香の ID を得られます。

9/30 に代歩に電話すると…
特に通知はないが…
由香の ID を入手している

10月1日

10月1日からコマンドパネルのアカウントメーター画面に10月のアカウント消費量メーターが出現します。

10月のアカウント消費メーターが出現する

10月2日

通常では、この日の代歩への通話でも、由香の ID を得られます。

10/2 に代歩に電話すると…
特に通知はないが…
由香の ID を入手している

10月9日

代歩の誕生日です。この日のみ、2回、代歩と会話することが可能です。

誕生日の話題は19時でも通話可能
通常の話題は20時過ぎに通話可能

10月11日

通常では、この日の代歩への通話から、恵壬の ID を得られます。

10/11 に代歩に電話すると…
特に通知はないが…
恵壬の ID を入手している

11月1日

11月1日からコマンドパネルのアカウントメーター画面に11月のアカウント消費量メーターが出現します。

11月のアカウント消費メーターが出現する

12月1日

12月1日からコマンドパネルのアカウントメーター画面に12月のアカウント消費量メーターが出現します。

12月のアカウント消費メーターが出現する

12月24日

9月25日から12月24日まで、 RTOS は通常の挙動をします。

ある日の 23:59 の1分後は、次の日の 00:00 になります。シャットダウンして再開すれば、22:00 - 23:59 経過した時刻から再開します。

ビジュアルフォンも普通にかけることができます。

ネットワークの検索も、検索条件が「年」も含めて正しければデータを得られます。

12/24 は午前2時に通話することも可能

12月25日

12月25日 00:00 以降に代歩、恵壬、由香に電話すると、その瞬間にスタッフロールが流れます。06年以外でも同様の挙動です。

12月25日にシャットダウンして再開してもシャットダウンした時刻から変動しません。06年以外でも同様の挙動です。

06年12月25日以降にタイムコントロールで時刻を進めようとしても 23:59 より未来に進めることはできません。

05年以前の場合はタイムコントロールで 12/25 以降にすることが可能です。

05年以前の場合 12/25 を超えることも可能

06年12月24日23時59分59秒以降のセーブデータをロードするとタイムコントロールで時刻を変更することができません。

時間経過の場合には、 12月25日 23:59 の1分後は 12月25日 00:00 になります。12月26日 00:00 にはなりません。 06年以外でも時間経過は同様です。

12月26日

12/26 00:00

代歩、恵壬、由香に電話すると、その瞬間にスタッフロールが流れます。

ネットワークエージェントで検索しても何も見つかりません。

06年以降の場合、タイムコントロールは1分たりとも動かせませんが、 NOëL を起動していれば時間は経過します。12月26日 23:59 の1分後は 12月27日 00:00 になります。

12月26日以降にシャットダウンして再開すると、通常通り 22:00 - 23:59 経過します。

12月31日

代歩、恵壬、由香に電話すると、その瞬間にスタッフロールが流れます。

ネットワークで検索しても何も見つかりません。

06年以降の場合、タイムコントロールは1分たりとも動かせませんが、 NOëL を起動していれば時間は経過します。

初回版では時間経過にバグがあり、画面右上のプレゼントタイムでは、 12/31 23:59 の1分後は同じ年の 12/00 00:00 と表示されます。タイムコントロールでは、 11/30 00:00 と表示されます。この状態で、タイムコントロールで時間をスキップすると、その値で内部データが正しく上書きされ、その日以降を通常プレイできます。

改訂版では時間経過のバグが解消されているため、画面右上のプレゼントタイムでもタイムコントロールでも 12/31 23:59 の1分後は次の年の 1/1 00:00 です。

12月31日にシャットダウンして再開すると、 22:00 - 23:59 経過して、次の年の 1月1日になります。初回版でも改訂版でも同様の挙動です。

12/31 23:59 以後の挙動は版により異なる

63年12月31日23時59分59秒以降

セーブデータ上の上限の63年12月31日23時59分59秒を超えるときの処理は以下のようになります。

改訂版で、時間経過で、セーブデータ上の上限の63年12月31日23時59分59秒を超えると、次の瞬間は00年01月01日00時00分00秒になり、そのまま継続します。それまでロックされていたタイムコントロールはアンロックされます。初回版では前述のバグにより時間経過では63年11月30日00時00分になります。

シャットダウンでセーブデータ上の上限の63年12月31日23時59分59秒を超えると、普段通り、22:00 - 23:59 経過して、00年01月01日になります。初回版でも改訂版でも同様の挙動です。

タイムコントロールはロックされているため、タイムコントロールで63年12月31日23時59分を超えることはできません。

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